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2023年9月5日(火)から10日(日)までミーツギャラリーで個展開催する みのしまかおる さんに絵との関わりを語っていただきました。

みのしまかおる さん

みのしまかおるさん

☆みのしまかおる さんにとっての…

絵を描く意味:私にとって絵を描くことは「ライフワーク」と言うか「生きること」かな。12年前からホームセンターの資材館で接客レジを一日8時間していますが、どんなに忙しくても帰宅後、必ず毎日描いています。それも昔から本当に疲れた時ほど筆を持ちますね。最低でも1時間、夢中になっていると知らぬ間に3~4時間経っていることもあります。それは仕事を含め日常生活で嫌なことがあっても絵を描くことで本来の自分に戻れ、無になれるのが心地良いからです。また、私は幼い頃から描くことが好きで今まで続けてきましたが、現在はそれを認め、サポートしてくれる家族に心から感謝しています。

好きな作家:スヌーピーがとても好きなので、私の好きなのは漫画「ピーナッツ」の作者チャールズ・モンロー・シュルツさんです。もうシュルツさんは亡くなられていますが、確か今年で生誕100周年。ご存知のように主人公はちょっと冴えない男の子チャーリー・ブラウン、そして愛犬スヌーピーを題材の柱にして1950年から2000年まで、新聞の四コマ漫画をずっとシュルツさんひとりで描かれていたのですが、なんと登場人物は子どもだけなのです。それらを観ていると、いつでも純粋な気持ちに戻れる気がします。私自身、周囲に流されやすい人間だと思っているので、シュルツさんは本来の私の方向性を示すのに、とても大事な存在。その影響もあってか、私が描くのも子どもや花や星など、オトナはほとんど描きません。だから、描いていて「ふふっ…」と言う感じで自分自身が楽しくなることがあります。その気持ちの延長として私の作品を観た方が思わず柔らかい笑顔になるような絵をこれからも描き続けて行きたいです。

こだわり:以前、額縁は買っていましたが、大きな作品を出さなきゃいけない展覧会があり10年以上前に一度50号を購入。でも、それが高かったので額も自分で作ってみようと思い、7~8年前から額と作品をセットにして制作しています。私、昔からモノ作りは得意だったし、職場がホームセンターだから、額制作のヒントもあるので言うことありません。あと良いことは、いくら好きでも絵を描いていても煮詰まることがあります。そんな時、額作りに徹すると気分転換ができ、またやる気が出てくるのです。だから、今では額も含めての絵が、私の作品なのです。


◇ミーツギャラリー企画展 開催情報
みのしまかおる個展「永遠(とわ)の詩」
会場:ミーツギャラリー
所在地:東京都中央区銀座6-7-4 こゆるぎビル 2F
TEL:03-6274-6633
会期:2023年9月5日(火)~9月10日(日) 
時間:12時~19時(最終日17時まで)


(構成・撮影 : 関 幸貴 )


プロフィール

みのしまかおる さん
◆みのしまかおる さん
アーティスト。
神奈川県小田原市出身。
日本デザイナー学院卒業。
1984年:現代童画会第9回展初入選。
・これまでの主な展示
1984年~2022年:現代童画展出品
2022年3月:イストワール展出品
2022年8月:art Truth 夏の短冊展出品
2023年5月:art Truthにて個展「花と命の遠い詩」開催
    7月:イストワール小作品展出品
    8月:art Truth 夏の短冊展出品予定
      現代童画会選抜展出品予定
 
愛用画材 クサカベ/アキーラ ガッシュ&ライトモデリングペースト 額も含めて「みのしまかおる作品」 愛読書 スヌーピーコミックセレクション 筆の乾燥用 メイク ブラシ ホルダー

 

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