4月中旬、本厚木にある「ぎゃらりー喫茶なよたけ」で原さんと会い、絵に関するインタビューをさせていただきました…
アトリエ 訪問
原雅彦(はらまさひこ)さん
☆原雅彦さんの
好きな作家 :
今から20年以上前のこと、当時勤めていた会社の上司に頼まれた住宅模型を製作し届けた時、そのお宅の新しい壁に素敵な横長の絵が飾ってあって一目惚れ。で、作者がアメリカ人作家のレオナルド・ウェーバーさんだと教えてもらいました。初めての作品を見て何が印象的だったかと言えば、絵の中にあるなんとも開放的な世界です。内容は具象で明るく爽やか、彼が描くのは見たままの光景と、それをベースに彼独自の方法で違う光景を一つのイメージにまとめてしまった絵です。例えば日本を舞台にした場合ですが、熊本城を中心にして、その周りに違う都市の光景を描き、一つの横長作品にしてしまうのです。そのイメージ化された絵を見ても、全く違和感はなく、魅力的な雰囲気が漂っています。その画風がたまりません(笑)。
加えて、好きな画家をもう一人あげるとしたら、俳優でもある榎木孝明さん。彼が軽やかに描く水彩画も好きです。だから、北海道の美瑛にある「西美の杜美術館<榎木孝明水彩画館・少路和伸美術館>」を訪れた時には、榎木さんの版画を一枚購入しました。とにかく、二人の好きな作家に共通しているのは、具象で明るく開放的な作風、それが私の好みです。
こだわり :
自作品に関しては、好みの光景を横長に描きます。対象は広々とした風景で、大好きな北海道の富良野や美瑛、横浜のみなとみらいかな。一度だけ縦長に富士山を描いてみましたが、なんかイメージに合いませんでした(笑)。あと私自身は青い色が好きなので、最近では、なよたけの小高嘉照マスターが行ったモロッコの写真を見ながら「シャウエン青い町」を、横長ではなく210×295サイズで数枚描きました。あと、私は絵以外に木材等を使った手作りが好きで、最初に横長作品を描いた時は額を特注したのですが、あまりに高価だったので、対策を考えたところ、私の勤め先の幼稚園の小山明久園長が額を手作りしていることを思い出し、その技を伝授してもらいました。以後、それをベースに試行錯誤しながら自己流で額作りを続け、最近では注文をいただくようになりました。ただ、その際も単に作るのではなく、額装する作品を預かり、自分で仕上がりの全体をイメージしながら作ります。作品と額、切っても切れない仲だから、これからも自作品、依頼品を問わず全体の雰囲気にこだわりを持って作り続けたいですね。
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