3月上旬の雨の日、時に外のアトリエとして使う池袋の東京芸術劇場でK-OZAWAさんと会い、カフェラテを飲みながらインタビューを行いました♪
アトリエ 訪問
K-OZAWAさん
☆K-OZAWAさんの…
好きな作家 :
自分でも知らないうちに国内外色々な作家さんから影響を受けていると思います。
それで最近気付いたのですが、どうやら私は独自の世界観を持っている人に惹かれているようです。
その中から4人を挙げると、アメリカンフォークアートのJane Wooster Scottさんからは色彩もさる事ながらノスタルジックな雰囲気を感じ、ジブリ作品も手掛けている井上直久さんからはとても素敵な世界と色合いの美しさ、これまでになかった「都市と鉄道と猫」を描く佐久間真人さんからは斬新な発想をいただき、それぞれから大いに影響を受けていると思います。
そして、忘れてはならないのが、KEI MASUDAさんです。私が高校生だった20年以上前、何方からかKEIさんの絵を使用した1997年のカレンダーをいただき、見た瞬間に気に入ってしまい今に至っています。
とにかくKEIさんの絵の色合い、色の対比、寒暖差が素晴らしく、私の絵が今のようになったのは2009年ぐらいですが、彼を知らなかったら、こうはなっていないと思います。
これからもどんどん影響を受けて行きたい作家さんです(笑)。
こだわり :
2015年ぐらいから作品制作には、色鉛筆と水彩とアクリルを使用しています。
描くうえで具体的に気を付けているのは、絵にもよるけれど色をはっきりとさせ、モチーフとモチーフの間隔をとるようにしています。
以前はあれこれ詰め込んでいたけれど、ゴチャゴチャだと絵の内容がわかりにくくなるので、見てくれる人の視線を考えるようになったのかもしれません。
あと精神面ですが、「現実に見えているものが事実だとは限らない」と言う思いを込め私は作品を描いているので、その気持ちを見る方に感じとっていただければ嬉しいです。
何故、その思いを抱くようになったのかと言えば、2020年のオリンピックも関係するけれど、今の東京から個人的に好きなお店、公園など、好きな場所がどんどんなくなっているからです。
例えば、鉄道書籍が充実していた本屋さん、デパートの片隅にあった画廊コーナー、目を楽しませてくれたセンスの良いお店、お気に入りだった街路樹も切られてなくなってしまいました。
それらがもたらす喪失感、時代によって容赦なく失われるモノに対しての憧憬かもしれません。
でも、私は現代社会の持つ痛みを見据え、自分の思いを描いて行くつもりです。これからもよろしくお願いします。